お年寄りが闇金に手を出さないために

高齢者が闇金を利用するケースが増えていると言われていますが、特に高齢者の年金を狙って闇金側が近づいてくるというのがパターン化しており、その手法は様々ですが最近は偽装質屋による違法な貸し付けが増えています。

手口としては商品価値が数十円から数百円のものを対象となる高齢者に質入れさせて、その金額の何十〜何百倍ものお金を貸し付けるというものですが、この際に付加する金利は100％近い金利となります。

なぜ、質屋であるのかという疑問があるかと思いますが、これは賃金業法での貸し金業になると貸し出しに対しての金利は最大で20％までとなる一方で、質屋に関しては金利が100％まで認められているためですが、この法律を巧みに利用しているのが偽装質屋です。

また、厄介なのは質屋としての登録を受けている闇金が多いということで本来なら違法な金利での貸し付けになるところが質屋という体であることによって合法となってしまうため、法律による取締りが難しいという側面があります。

偽装質屋による被害のメインは高齢者となっていますが、高齢者に限らず誰でも被害者となる可能性はあるため、偽装質屋のカラクリを理解して間違えて利用してしまわないように気を付ける必要があります。

闇金の手口は時代と共に巧妙化していることから今後も新たな手法で運営をしていくことが想定されますが、騙されないためにも闇金に対して正しい知識を持つことも必要になります。